かっちゃんに対する私の態度は変わらなかった。
もちろん
石田さんへは気持ちなんてサラサラない。
かっちゃんとは楽しく付き合えればいい。
実際楽しいのだ。
彼と居るといつも笑って過ごせる。
ヤキモチを焼いたり、時間にルーズでイライラしたり…
そんな事は一切なかった。
だから心は平穏だった。
一方で石田さんとは相変わらずプライベートな時間を割いて
夜仕事の電話をしていた。
一切私用な話はしない。
石田さんは思いっきり
ヤンキーだった
今時
茶髪でリーゼントなんて有り得ない。
街でそういった方を見たら、思わず道の端っこを歩いて避けたい…
そんな感じ。
それでも彼は仕事に対する姿勢は立派なものだった。
教え方は丁寧で分かりやすい!
よくこちら側に立って話を進めてくれる。
私がちゃんと話しについてきているかどうか
確認しながら話を進めてくれるのだ。
有り難い(人-)謝謝(-人)謝謝
やっぱり見た目じゃないんだな…。
きちんと話をしてみなければ人間なんて分からないものだ。
外見で判断してはいけない手本のような人だった。
こんな風にプライベートも仕事も順調だった。
しかし。
ある大事件が私に忍び寄ってきていた。
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