「どうしたってそっちがどうしたのよ?」石田さん:「ん~、ちょっとね~」なんで嬉しそうなんだ…
冷静に聞き出すつもりが、彼のその態度にムカッときてしまった。
「”ちょっとね~”ぢゃないわよっ仕事どうすんの」「仕事ね~・・・どうすんだろ??」一体誰に聞いてんだ??
なんで他人事のような物の言い方をするんだろう・・・
「はっ?!」「俺もわかんねえんだよなぁ・・・」「??一体何の話?」「さあ?」途中まで彼は自分の置かれている立場を
それなりに考えて話していたようだったけれど、
最後の”さあ?”は単なる誤魔化しだった…。
私はあれこれ彼との会話を思い出して思考を巡らせた。
すると電話の向こうでゴニョゴニョと声が聞こえる…
誰かいる??
「ちょっと待って!!」それは私に向けられた言葉ではなかった。
「大丈夫?」「あ・・・うぅ…。」これはもしや・・・?
「女?」「( ̄∇ ̄;)ハッハッハ」乾いたように笑う。
仕事さぼって女と宜しくしてたわけね・・・
で・・・私と電話していたから女が怒って帰っちゃったって訳だ。
「追いかけなくていいの?」「いい。」きっぱりとした口調。
もう諦めたようだった。
私のせいか・・・
彼が仕事をサボっている間に女と・・・って状況だったのに
私の方がバツが悪くなってしまい電話を切った。
結局何も聞きだせず、なんら状況に変わりはなかった…。
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