本当に心当たりがなかった。
喧嘩した覚えもないし、彼が怒っていた様子もまったくなく…
兆しすら感じられなかった。
きっと私が無意識にした事で何か気に障った事があったんだろう…
でもはっきりとした原因が分からなくては、直しようがない。
何度も電話した。
一応電話口には出てくれる。
いくら問いただしても、彼
は全く答えようとしない。
それどころか一言も発しない…
これにはオロオロするばかりだった( ┰_┰)
何を考えているんだろう…?
私の何が気に入らなかったんだろう・・・
そうして3ヶ月も過ぎた。
彼の声が聞きたかった。
でも私はもう諦めていた。
やり直したいとは思っていない。
だけど、このまま原因が分からないんじゃ次にも進めない。
そう訴えたけれど、彼はやはりダンマリを決め込んだ。
それから1週間後のある日。
聞こえてきた初めて言葉。
聞こえるか聞こえないか…それぐらいとてもとても小さな声。
「
はぁ・・・」
もう相手するのは疲れたと言わんばかりのため息。
ショックだった。
そしてずるいと思った。
嫌な役を私にやらせようとしてる。
はっきり振って欲しかった。
でもいつまで待ってもその言葉は得られず…
結局私から終わりを告げた。
「分かった。もういい」すっきりしないまま私の二つ目の恋は終わった。
第2章(完)